2016年10月末時点の勉強状況
今やっている勉強は、大別すると以下の通り。()内は使用参考書よ。
{1.大学の授業関係}
ミクロ経済学(授業ノート)
会計
微積分(マセマ)
{2.外国語の資格}
【TOEFL、IELTS】
・TOEFL4000(アルク)→きわめたん5000
TOEFL90点、IELTS6.5くらいとらないと。受けたことない。
【仏検2級】
・白水社の過去問→赤本
・『中級を目指す人のフランス語文法』のディクテ
・『フランス語基本熟語集』→『フランス語そのまま使えるフレーズブック』
・『仏検準1級・2級必須単語集』→単語カード#1~#250くらい
{3.法学関係}
【刑法】・山口厚の教科書と橋爪隆の授業
→【民訴】【行政】あたりをこの後。
全部楽しいけど。
2016年(平成28年)8月を写真で振り返る
振り返ると、8月は長かったなと思える。
一、8日【横須賀本港・長浦港に行く】
たまたま横須賀地方隊南極観測用砕氷船「しらせ」(AGB5003)がいた。第一護衛隊群第一護衛隊護衛艦いずも(DDH183。横須賀)はまあいるだろうと思ったが実際行ってみているのを確認すると嬉しかった(横須賀に寄港初日に偶々見た)。しらせの隣にいるのは第一護衛隊群第五護衛隊護衛艦たかなみ(DD110。横須賀)。浦賀ドックで最後に建造された船舶。浦賀ドックは設計部門に親戚が勤務していた。
二、11~12日【会津旅行】
幕末の会津藩(松平容保施政下)の勉強の為行った。実際は事前の読書に負う部分が多かったが、色々会津側の考えと私の考えの相違も見られてそこが面白かった。例えば、松平容保は鳥羽伏見の戦いで逃げた腰抜けで、白河城・猪苗代城をすぐに捨てたり日光方面の戦闘に戦闘経験の少ない西郷頼母を投入するのを許可したり、使えない人物だと私は思ったが、諸所の解説板にはそうは書いていなかった。西郷頼母は鶴ヶ城落城時みなが対策を練っている中「全員自決!」と騒いだ上、一家を心中に陥れながら自分は生き延びたとんでもないヤツ、と思ったが、寧ろ現地では「和平を唱えた和平派」ということになっていた。
三、同じ。
583系N1・N2編成臨時快速あいづ。横浜に何度も来たり、最近縁が深い。今年で解体だな。先頭車に乗車。翁島あたり、会津磐梯山が良く見える。
四、通時【読書】
特に中公新書が多かった。以前の記事「【2016年8月】今月読んだ本」参照。
何も無い
Gustav Mahlerの作品の中で好きなのは
2.交響曲第4番
の2つ。まあ共に世界観が類似している所も多かろう。逆に、人気の第1番が、聴いていられない。どーしてもガチャガチャうるさく聴こえてしまう。
どうしてマーラーは時々、急にこういった明るい、至福の音楽を作れるのか。それは、マーラーが「常に病的に死の影を恐れ続けた」からだと考えられるし、自分もそう思う。死を怖がる、終わりを意識するほど、生の明るさが意識される。
むかし、自殺しようと帰宅時(夜)、駅の近くの河川に向かったことがある人が、自殺を考えた理由として、「毎日毎日、電車に乗って往復するだけで何もなくてゲンナリした。誰にも必要とされていないし、死んでもよいと思ったから」と言ってきたことがある。「なにもない」から自殺に向かう事が(とくに、現代は)あるのではないか、と思った次第である。こうした精神状況の改善方法は、とにかく(私の趣味の範囲で言うと、だが)庭園に行ったり、家族以外の誰かに会ったりすることで、下手に解決へと積極的に動かない方が(精神的にそちらに動けないだろうが)良いと思われる。ちなみに、前出の人は、「揺れる川面をじっと見ていたら向かい風の強風が吹いてきて、止められたようだったから」との事。深層的には、何かしら理由を見つけて死にたくないのであろうか。
【2016年8月】読んだ本
先頭の数字は通し番号。()内は読んだ日付。
1(1)、竹内正浩『地図と愉しむ東京歴史散歩 地形篇』中公新書
2(1)、星亮一『奥羽越列藩同盟』〃
4(2)、磯田道史『龍馬史』文春文庫
5(2)、〃『歴史の愉しみ方』中公新書
これは、おすすめ。「勉強が楽しい」という感覚が分らない人が多いと思うが、勉強が楽しいってこんな感じだよ、と伝わってくる。古文書解読の勉強始めようと思うきっかけ。
6(2)、入江相政『城の中』中公文庫
入江相政は終戦時の侍従職で、八・一五事件の被害者。大宮人だけあって、近衛師団が掛かってきても泰然、硫黄島が落ちても、「これでB29は定期便で来るようになるだろう」とか言っている。ちょっと、侍従職になりたい。
7(5)、沢木耕太郎『流星ひとつ』新潮社
今月文庫化されたのですが単行本を持っているので、そっちを読んだ。引退直前の藤圭子との対談。
信楽高原鉄道の事故とかは、ちょっと管理体制がひどいぞ。
関係ないけど、岩波は三島由紀夫が嫌いですなー。岩波文庫にも岩波現代文庫にも入れない。『共産党宣言』とか、そっちは充実しているのにねぇ。
11(7)、市川寛『検事失格』新潮文庫
『刑事訴訟法やっちゃうと、下手に人権意識が付いちゃうから検事には不向き』なんだと。やっぱり、権力を持った訴追側はこうなりますか、という話。検事一人で3桁の事件も持つことがあるとか。
12(12)、『日本の歴史(第五卷)』小学館
面白い。梁塵秘抄がよく引用されている。今夏、出光美術館で観た「伴大納言絵巻」もあって懐かしい(子供の喧嘩に親が出るシーンね)。
14(19)、磯田道史『江戸の備忘録』文春文庫
やっぱり、すごい人だ、磯田さん。
【2016年8月】買った本
先頭の番号は通し番号。()内は、買った日付。@以下は、購入場所。
計27冊、34,694円。お金が無くなる筈である。
1(7)、市川寛『検事失格』新潮文庫@PARCO渋谷店
閉店日。洋書は50~90%OFFになっていたが、全部写真集なので買わず。もっと早くいっていればよい洋書があったかもしれない。
2(10)、池田亀鑑『平安朝の生活と文学』ちくま学芸文庫@生協
大学の講義で名前が出てきた、「源氏物語三部説(=光源氏の出世、転落、宇治十帖)」提唱者で、写本の鬼。
会津行ったので。著者は宮脇俊三だか誰だかと関係があるとどっかの本にあった。保科正之は立派な大丈夫。
大久保利通は日本史史上、有数の「政治的」人間。
5(〃)、武部健一『道路の日本史』〃@〃
一面平地のモンゴルなどと異なり、地形の入り組んだ日本では交通路は大体変わらない。
似ていてややこしい。
講談社現代新書の新しいカバーはセンスが無い、という人が多いが、自分はむしろ好き。カサブランカの「カサ」は英語でいうcase、ブランカは英語でいうblank、フランス語でいうblancだよ、などとラテン語の子孫の言語(インド=ヨーロッパ語族ラテン系言語)についてまでも話は広がる。ラテン語については、いつか書くかも。
債権総論、担保物権。
11(〃)、〃『民法Ⅳ(補訂版)』〃@〃
親族、相続。一番ドロドロしたとこr(ry。
12(〃)、芝池義一『行政本読本』有斐閣@〃
行政法入門として。高橋和之『立憲主義と日本国憲法(第3版)』、山口厚『刑法(第3版)』と似たような背のデザインのやつです。
13(〃)、『日本短篇文学全集(全四十八卷揃)』筑摩書房@高原書店
11,000円程度。ちょっと、近代以前が薄いな。好きな上田秋成が入っているから良いが。
14(12)、『会津女性の物語』歴史春秋社@会津武家屋敷歴史資料館
「第一次会津旅行」中に買った。
15(19)、磯田道史『江戸の備忘録』文春文庫@啓文堂渋谷店
16(〃)、〃『無私の日本人』〃@〃
磯田道史さんは、理想の学者。福沢諭吉の言う、「実学」の学者といえよう。(『歴史の愉しみ方』中公新書だかに、実際それを目指していたと書いてあった気がする。)
地図だけでも素晴らしい。わかりやすい。
18(21)、迫水久常『大日本帝国最後の四か月』河出文庫@河野書店
鈴木貫太郎内閣内閣書記官長(今でいえば内閣官房長官か)。毎度軍部に殺されかける。
最近自分の中でオリエンタリズムが勃興中。
20(〃)、ダグラス・マッカーサー『マッカーサー大戦回顧録』〃@〃
21(〃)、中村彰彦『ある幕臣の戊辰戦争 剣士伊庭八郎の生涯』中公新書@〃
会津旅行が終わっても(会津旅行についてもいつかまとめないと)、依然幕末の本を蒐集。
22(〃)、東京大学史料編纂所『日本史の森をゆく 史料が語るとっておきの42話』〃@〃
23(〃)、友田昌宏『戊辰雪冤 米沢藩士・宮島誠一郎の「明治」』講談社現代新書@〃
会津旅行前は奥羽越列藩同盟側に立っていたが、白河城、猪苗代城あたりあまりにも作戦がいい加減なので、最近西軍(官軍と自称)側に立っている。
24(〃)、松浦玲『徳川慶喜 将軍家の明治維新(増補版)』中公新書@〃
また幕末の話。
25(〃)、笠原英彦『歴代天皇総覧』〃@〃
便利。読んでいるだけで面白い。
26(〃)、江村洋『ハプスブルク家の女たち』講談社現代新書@〃
27(〃)、加来耕三『刀の日本史』〃@〃
最近出たばかりなのに、もう古本で並んでいる。会津で日本刀を色々見て興味が高まっていて、この本読みたかったのでラッキー。加来耕三さんは「英雄たちの選択」にも出演していてよく見る。戦う日本史家。